2010年9月29日水曜日

展示品:彫刻 石原良定作品

仏師でもある石原氏。
彫りの丁寧さからも
制作に真摯に取り組んでるのが伝わります。

今展では、できたて新作数点を展示していますが、
ケヤキものは、10年もすれば今より数倍
いい味を出してくれそうです。。。

江戸時代、煎茶の中興の祖として知られる『売茶翁』。
禅僧でもあった(後に還俗)売茶翁は、
茶を売りながら何を思い続けていたのか。
遠くを見つめるような表情が哀愁を感じます。

中国伝承の神様で、図像は魔除けなどに用いられる
『鍾馗様』。面被りの小鬼と。
小鬼を見下ろす鍾馗様のお顔がどことなく
ユーモラスに見えます。
この作品にコメントする言葉としてどうかと思いますが、
個人的に、小鬼がとてもキュートで好きです。

縁起物2点。

仏師ならではの彩色で、扇と美人羽子板。
羽子板は取り外しできます。鼓の紐の掘り出しも繊細。

なんとも目出度い大黒様。太鼓や笛の音が聞こえてきそう。
見上げる鼠も小さいながらとってもいい姿形です。

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